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ローズマリー [日々のキルト]

昨日、タクシーに乗った時、フロントの手前に一本挿してあるのは、どうやら
ローズマリーの一枝。
気になって、降りるときに、「それ、ローズマリーでは?」と訊いてみたら、
「そうなんですよ。これを置いとくと蚊が来ないんです!」とのこと。続けて
「窓のところなどに置いとくと蚊が入ってきませんよ」という。

ローズマリーは我が家にも何株かあるが、ほとんど使わない。そんな効用が
あるなら、使ってみようかなあと思いながら帰ってきた。で、半信半疑のまま
家にあるハーブの本をいろいろ調べたが、どれにも載ってはいなかった。

でも試してみる価値があるかも…。運転手さんからは時々教わることがあるし…。
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夜顔 [日々のキルト]

この間、”夕顔が咲きはじめた”といいましたが、わが家のは、夕顔ではなくて、夜顔でした。
先日、朝日新聞の天声人語にも,載っていましたが。日本ではよく夕顔と間違えるらしい
です。

夕顔なのになぜ夜おそくならないと咲かないのか?と不審に思って、ネットで調べました。
そうしたら、ほんとの夕顔の花はかんぴょうの花で、我が家のバルコニーのとは違いました。

最近涼しくなってきたら、夕方おそめに開花して翌朝の明け方まで咲いています。
夜顔はヒルガオ科の花(まぎらわしい!)で、夕顔のほうはウリ科の花だそうです。
源氏物語の夕顔はヒルガオ科?それともウリ科?
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三崎口行き(北島理恵子) [詩作品]

北島理恵子詩集『三崎口行き』から紹介したいと思います。
巻頭の詩と、もう一篇です。

     遠景
                                       
                                北島理恵子

     わたしたちは

     生まれる前の、海の水面のきらめきの話をする

     幼い頃布団の中で見た、怖い夢の話をする

     いまここにある

     かなしみは話さない



     廃墟

この街は とうに

消えてなくなっているはずだった
   


そうした ある日

地下鉄を降り

Aの出口を上がって

砂塵が舞う

乾燥した通りに目をこらすと

あの店の二階の

窓際の席が見えたのだった



狭い 階段だった所をのぼり

いつも座っていた椅子に腰掛ける



「火鍋はじめました」

と書かれた紙が

以前と同じ位置に貼られてあった

触るとそれは

ぼろぼろ 崩れ

目の中に降ってきて

溶けて ようやく終わった



当時 すこし派手めだった飾りが

かすかに赤い

ハエ取り紙のようになって揺れている



ここにはもう

中国なまりのカタコトの店員はいない



何時まで待っても

やあ と言って

向かいに座る人もいない



わたしという

客の形をしたものが いるのみである


”””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””””

ひとりずつが、生きている時間のもつ、内面的な多層性。私たちは、詩という形で、
あるいは夢という形で、または追憶という形で、病という形で、そんな時間の一端
に触れることができる。その時間への感触を与えてくれるような、繊細な想像力を
感じさせる詩集だ。ほかにもいろいろあったが、短めのしかここに入れられず残念。
出版は「Junction Harvest」。これは.第一詩集とのことです。
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暑熱のなかへ逆戻り [日々のキルト]

2,3日涼しい高原にいて、昨日新幹線から東京駅に降り立ったら、まるで蒸し器のなかみたいで、心もからだもびっくり仰天。

赤倉ホテルは、後ろに妙高山を背負い、目の下、前方には野尻湖や斑尾山を一部とする連山がはるばると広がり、いつもマンションの窓から都会の一部を見下ろしている暮らしと大違い。雲海の中に沈んでいるような気分だった。だが、せいぜい三日の休日で、また暑熱のまんなかへ戻ってきてしまった。

でも、せっかくの高原のホテルの一室でどんな時間を過ごしたかというと、目前にせまった読書会
のテキスト、岡本太郎の『沖縄文化論』を読んだくらいだ。もっともこれはノルマというには、結構おもしろく、刺激的で、かつて夢中になって読んだ彼の著書などをまた読み直したくなっている。

そういうわけで書棚からひっぱり出してきた、彼の『自分の中に毒を持て』が机上においてある。この暑さに対抗するにはよほどの毒が必要かもしれない。
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蚊おとこのはなし [詩作品]

夕顔が咲きはじめた。まだ一輪、二輪ずつだけど。夕顔も(西)の領域に属する花だなあと思う。なぜか西には気持ちが向かう。詩集『ユニコーンの夜に』で、西のうわさ、という作品を二篇書いていて、これは西に棲む女家主を書いたものだった。この「西のうわさ」シリーズにはまだ続きがある。ここに載せるのは2005年に『幇』8号に発表したもの。

    蚊おとこのはなし

                          水野るり子
 
夏おそく
蚊おとこたちが
西の方から訪ねてくる
ひとり ふたりと
わらじを脱いで上がりこみ
縞の烏帽子も脱ぎ捨てて
ねむたいわたしの耳のそばで
わやわやと
女家主のうわさをはじめる
(ああ 耳がかゆい)


蚊おとこたち…
西の夕やみにすむ
女家主の一族郎党か
(彼らは本来饒舌なのだ)
その豆粒ほどの脳髄を
芯までトウガラシ色に染め
ほんのひと夏の
はかない身の丈で
せいいっぱい勝負するかれら
ちっちゃな血のしずくから
生まれてきた連中だ


「女家主はカワウソだ
川で星の数ほど魚を食う」
「いや女家主は巨人なのだ
異形のものを生み拡げる」
「いや女家主は羊歯の一味だ
やくたいもない菌糸をのばす」

(だがいつだれがそういった?)
(だがいつどこでそれを見た?)


蚊おとこたちは口々に
女あるじのうわさをするが
その正体をまるごと見たものはいない


焦げくさい西の空から
巨大なヒキガエルにも似た女家主の
おおいびきがとどろいてくると
蚊おとこたちの宴は 雲散霧消…


雷雨が夢のなかまでびしょぬれにして
東の方へ駆け抜けていく
ねむたいわたしの耳に
蚊おとこたちの薄いわらじの跡だけつけて
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