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大庭みな子 [日々のキルト]

 三泊四日の富山、金沢への旅は充分にあかるくて、しかもたのしく、今も車窓から見た立山連峰の鮮やかな全容や、それ以上に旧交を温めたMさんの笑顔などが目に浮かぶのだが、それはまたあらためて書きたい。
 旅の帰りの車中で、一冊だけ持参した「村上春樹はくせになる」(清水良典)を読み終え、以前から興味があった春樹の作品を最初からまたあらためて読み直してみたいと思ったのだが、いやいやその前にまず、このところずっと気にかかっていた大庭みな子の全作品をまず読みなおしたい…などと思いながら、帰ってきたのだが、帰るなり夕刊で、《大庭みな子》の訃報を読むことになった。私にとっては大きな意味を持つ作家だった。初めて「三匹の蟹」や「魚の泪」を読んだ時のあの不思議な眩惑感を忘れることはできない。5月24日午前9時15分逝去…という新聞の活字を見つめてているうちに、自分がちょうどその頃金沢のホテルをチェックアウトしようとして、部屋で腕時計を見ていたその瞬間のことをはっきり思い出した。ああ、あの時だったのだと…。
 深層から表出される葛藤に満ちた人間のドラマと、感覚的なうつくしい文体が微妙にない合わされ、奔放な悪の匂いさえ漂うその文学は、限りなく読者の心ををひきつけた。そこには自己を裏切れない、いきのいい女たちがいた。年を経て、時代も変わったが、もう一度読み返して、大庭みな子がこの世に遺していった言葉のもつ意味をもう一度味わいたい。五月はほんとうは昏いのだと気がつく。
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五月の贈りもの [日々のキルト]

 もうノカンゾウの季節が巡ってきた。オレンジ色の花がいまバルコニーで満開だ。満開といっても一日花なので、夕方にはしおれ、翌日は次の花が咲く。数えてみたら今日は28輪。日の光がさすといっそう美しく、うっとりする。夕日の時にも。わすれ草といわれるだけあって、この花を見ていると憂さを忘れるというけれど、それはほんとうかもしれない。
 
 明日から富山へ荒川みや子さんと旅をする。ペッパーランドの創刊同人だった前田ちよ子さんと10数年ぶりに三人で会えるのが楽しみだ。なんとなく胸のなかがざわざわ…。荒川みや子さんの故郷である滑川にも寄れるかも。彼女の詩集「森の領分」を吹き渡っている、すがすがしい大気に触れることができるかもしれない。私はあの詩集が好きだ。あの詩集で荒川みや子という詩人に出会ったのだ。

 すがすがしい大気…といえば、つい先日、元町の魔女とハーブのお店《グリーンサム》のオーナーである飯島都陽子さんのお宅での楽しい飲み会に参加させてただいた。なんだか時のはざまにふと現れた爽やかな詩の一篇のような時間だった。「魔女の贈りもの」という名のショウチュウもおいしく、それ以上に美味なのは会話の味。飯島ご夫妻と愉しいそのお仲間たちに乾杯。五月のくれた思いがけない贈り物のような一夕だった。
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ぺんてか [日々のキルト]

久しぶりに、樋口えみこさんから連絡があって、ホームページ「ぺんてか」に私の詩を載せて下さるとのこと。ありがとう!というわけで、昨日、更新された「ぺんてか」をのぞいて、4月の詩を読ませていただいた。いろんなおもしろい詩をみつけた。私の詩は『ヒポカンパス5』に載った「月変幻」というもの。中上哲夫さんの詩を引用させていただいています。
 
ぺんてかをご覧になるには、http://homepage3.nifty.com/penteka/ をあけてみてください。

                       ※

 ヒポカンパス6号までを無事出し終えたので、7月21日に「ヒポカンパス解散記念朗読会」を詩誌ホテルと共同で、ひらくことになった。昨日、その打ち合わせ会をしたので、いずれ詳細をご案内させていただきたいと思います。よろしくお願いします。
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